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僕はスズメ、人と暮らしています

足の不自由なスズメ の「キリン」と、初めてスズメと暮らすことになった「豆さん夫婦」の試行錯誤な日々を、スズメの目線で綴っています。

換羽(とや)、苦しい日々の始まり

キリンの健康管理 豆さん夫婦の話

僕の誕生日は、多分2015年5月10日ごろだそうです。

生まれてから3ヶ月半くらいたった8月下旬、体じゅうが痒くなってきました。

子供の羽根が大人の羽根に生え変わる、初めての換羽が始まりました。

 

1日に大きい羽根が1本から2本、羽毛は何本も抜け落ちました。

それは、大変な経験でした。

なぜなら、僕はバランスを取って立っているだけで大変なのに、片足を持ち上げて首や頭の周りを掻いたり、背伸びしてお腹の周りをくちばしで掻いたり、体を捻って翼や尻尾の毛づくろいをすると、必ず転がってしまうんです。

皿巣から落ちてしまうこともありました。

体は痒いけど、バランスを崩して転がるのも嫌だから、一日中「チュリチュリ」鳴いて、鳥カゴの中で暴れまわる日々でした。

(「チュリチュリ」とけたたましく鳴くのは「いやだ!やめて!」の合図です。)

 

そんな僕の姿が悲愴だったので、メーさんは毎日僕の体を掻いてくれるようになりました。

スキンシップは室内放鳥を止めてからはあまりしていなかったので、1ヶ月半ぶりです。

メーさんに捕まえられるのは怖かったけど、メーさんは僕の頭、首、胸、頬っぺたを優しく丁寧に撫でてくれたんだ。

メーさんは僕の体を撫でながら、新しく出てきたツンツンした羽軸をコショコショしてくれて、気持ちいいんだ。

僕を撫でた後は、僕の体もメーさんの手も羽根を包んでいた蝋質の膜が剥がれて、粉だらけになってしまうんだよ。 

換羽の間はずっと寝不足だったので、メーさんが撫でてくれてる間は僕は手の中で熟睡していました。

 

この換羽 が終わるまでに2ヶ月弱かかりましたが、僕の羽根は本数も多くなり、長くなり、色も鮮やかで、ひとまわり体が大きくなったように見えたそうです。

後日、メーさんは抜けた僕の羽根でピアスを作ったみたいです。

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     「子供のスズメの羽根だから風切羽根も短いね。」