僕はお風呂に入るのが苦手です。
足が悪くて転がってしまうので、毛づくろいも苦手です。
でも、身体はかゆいので毛づくろいをします!→ 転がる→毛づくろい→皿巣から落ちる→ビックリする→鳴き騒ぎ→走る回る→疲れて丸くなる→毛づくろい→転がる→飛び回る→
みたいなループが始まります。
そしてメーさんのスキンシップ......頬っぺたと首筋のコショコショが.....とろけるひと時です。
それが終わると再びかゆみとの闘い!
飛び回り、走り回り、鳴き騒ぎ、ご飯を食べ散らかし、砂浴びをして......
以前は、こんな僕の様子を見て「ストレスがあるのかなぁ。どこか悪いのかなぁ。」と心配して「リンゴだよ。ワームだよ。白菜がいいのかなぁ。」と寄り添ってくれた豆さん夫婦も、最近ではヘラヘラ笑いながら「もうすぐお風呂だね。」と放任です。
事実、その判断は正しくて、そのうち僕はお風呂を覗きながら周りを行ったり来たり飛び跳ね始めます。
お風呂に飛び込むのは本当に勇気がいることなんだよ!
そんな長い時間をかけて覚悟を決めて、いったんお風呂に入ったら、もうこっちのものです。
それからは出たり入ったりを6回くらい繰り返し、最終的には頭からお風呂に何回もダイビングして、メーさんが差し出す「お気に入りの茶色いタオル」に飛び乗って羽根を乾かします。
このタオルのゴワゴワ感が大好きなんです。
丸まってのんび過すごしてると、メーさんから「ちゃんと毛づくろいして、羽根に脂塗らないとダメだよ!」と檄を飛ばされるんだけど、そんなことどうでもよくて、時々尻尾をパサパサやって水を飛ばしたり、気が向いたら背中の羽毛をくわえてみたり、顔をタオルに擦りつけてみたりしているうちに、マッタリと眠たくなってきて…。
「覗かないで、眠たいんだから…」
するとメーさんは、わざとタオルの下で手を動かしてデコボコにしたり、僕のクチバシを大皿巣に乗せてみたりして、僕を起こしにかかります。
「キリンの昼寝にまで付き合っていられない。」
仕方なく、僕は大皿巣に戻って、再び落ち着く場所を見つけて、一人でお昼寝です。