僕はスズメ、人と暮らしています

足の不自由なスズメ の「キリン」と、スズメと初めて暮らすことになった豆さん夫婦の試行錯誤な6年11ヶ月の日々を、スズメの「キリン」が語るブログです

切ない気持ち・愛しい気持ち・ごめんね

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こんな姿で僕がメーさんを見つめると、メーさんは「切ない気持ち」になるそうです。

「僕のそばにいて。」「僕を一人にしないで。」そんな風に見えるらしい。

実際、このときは、不慣れな縁側に鳥カゴを置かれて、僕はとても不安だったから、メーさんがそばに来てくれた時は安心して、ホッとしました。

 

豆さん夫婦がお出かけしてしまう時も、鳥カゴの中から見える限り首を伸ばして、豆さん夫婦を追いかけてしまうことがあります。

豆さん夫婦が外出から戻ってきたら、嬉しくて鳥カゴの中ではしゃいでしまって、豆さん夫婦がそばに来てくれたら、まん丸な目で豆さん夫婦を見つめて甘えた声で「ティウティウ」鳴いてしまうこともあります。

そんな時は僕のことを「愛しい」と思ってくれるそうです。

 

でもいつも心の奥底に引っかかっている気持ちは「野原に返してあげられなくて、ごめんね。」っていう気持ちなんだって。

豆さん夫婦は外のスズメさんを見るたびに「キリンだったらあんなところに止まれないね。」「キリンよりも体大きいね。キリンはチビッ子だなぁ。」とため息をつきます。

僕は野原でも十分やっていけるつもりでいるんだけど、豆さん夫婦の見立てでは「チビだから仲間に入れないだろうし、いじめられるし、枝に止まれないし、餌は探せないし、3日は生きられないだろうな。」だそうです。

 

僕にとって何が幸せなのか、それは僕自身ではわかりません。

ただ僕は小さな鳥カゴの中で楽しみを見つけて、毎日を精一杯生きて.....。

僕の命尽きる時まで豆さん夫婦と一緒に過ごせたら......。