僕が豆さん夫婦と暮らすようになって3ヶ月くらい経つまでは、僕は怖いことがあると鳥カゴの中で暴れて、逃げ出そうとして、金網に飛びついていました。
例えば、鳥カゴを違う部屋に持って行かれた時や、車に乗った時や、病院に行った時や、外のスズメさんと一緒に遊びたくなった時とかです。
そして運が良ければ指が金網に引っかかって止まることができていました。
豆さん夫婦は「キリンがセミになった。」と言って、僕が金網に止まると「セミしてる。」と言って喜んでいました。
僕は外に出ようと必死だったんだけどね。
その後、鳥カゴには床タオルが敷かれたので、僕は逃げる時はもっぱらタオルの上を走り回って逃げるようになったので、ほとんどセミにはならなくなりました。
秋が過ぎて冬になって、新しい年が始まってウグイスが鳴き始めた頃、僕がもうすぐ1歳になる頃なんですけど、僕は鳥カゴの中で新しい技をマスターしました!
「運が良ければセミ、セミにならなくても身体を反転させて『ブランコ』」です。
初めは、外で鳴く鳥の声に反応して、セミになろうとしたのですが、うまく止まれない時は皿巣の上に落ちてしまいます。
それを繰り返すうちに、落ちる前に身体を翻して小皿巣に飛んでいく新しい遊びを覚えて、夢中になって練習を繰り返しました。
3日くらいで上手く飛べるようになったんだよ!
狙いを定めて、
蹴り出しと羽ばたきで、
止まれる時もある。
小皿巣に目標を決めたら、
羽ばたく!
羽ばたく!
僕の動きが素早すぎて、豆さん夫婦は綺麗な写真が撮れないと嘆いていました。
本当はもっと華麗なんですよ!うふふ.....