僕の名前が「キリン」になったのは、初めて車に乗って病院に行った時に、不安と緊張で体が細くなって首を伸ばしてキョロキョロしていたところから、つけられた名前です。
当時はまだ一人でご飯を食べる練習をしている頃だったので、今より尻尾も短かったしいつも膨らんでコロコロしていたのに、病院について鳥カゴの覆いをはずした時に目にした僕の姿に、豆さん夫婦は「具合が悪くなったんじゃないか!?」ってびっくりするくらい、僕は細くなってしぼんだみたいで首が伸びていて、「キリン」と呼ばれるようになったんです。
「これでキリン度85%くらい。外の鳥の声に集中してるね。」
どうやら僕は何かに集中する時は体が細くなるようです。
羽根は、膨らませてフワフワになったり、寝かせて細くなったりするのは、自分でコントロールしているようでいて、精神状態と連動して無意識で動いていることも多いんです。
何の音か聞こうとしていると時や、何が起こるのか見つめている時とかです。
ミルワームが食べたい時に、豆さん夫婦がワームのパックをゴソゴソし始めたら、「ワーム、早くちょうだい!」と鳥カゴの一番前に駆け寄って、キリンになってしまいます。
でも、たいていの場合は集中力が長く続かないので、キリンでいられるのはほんの数秒です。
膨らんでいるのは、寒い時、身体の具合が悪い時、痒い時、とても落ち着いている時です。
カメラを構えられるとそれだけで少し緊張しちゃうから、豆さん夫婦は必死で写真を撮ろうとしてるけど、僕のフワフワな姿は写真には収まっていないよ。フフフ.....。
「瞳が緊張してるね。フワフワ度90%くらいかな。」
寒い時は、膨らみながら少しブルブル震えています。
体調が悪い時は、膨らんで震えてあまり鳴かず動かず、メーさんの手が鳥カゴに入ってきても身体が細くならなかったりなので、メーさんは慌てて鳥カゴに湯たんぽやカイロをセットして、温めてくれます。
リラックスして膨らんでいる時は、まばたきが遅くなって目が閉じていって…お昼寝です。
豆さん夫婦は、リラックスして膨らんでくつろいでいる時の僕を「スズメ餅」と言っているようです。
「プック〜〜」