僕はスズメ、人と暮らしています

足の不自由なスズメ の「キリン」と、スズメと初めて暮らすことになった豆さん夫婦の試行錯誤な6年11ヶ月の日々を、スズメの「キリン」が語るブログです

子供のころ

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今日は、僕が豆さん夫婦と養子縁組をする前のお話です。

この写真は、僕が豆さん夫婦に拾われて2週間くらいたった頃のものです。

(こんな丸々フワフワが、細くキリン化するなんて、ビックリでしょ!)

 

さて、豆さん夫婦は、この頃はまだ僕を養子にするつもりはなかったので、床は底網のまま、止まり木も2本入っていて、なんとか足指が伸びて物に掴まることが出来るようになるように、スパルタ教育をしていました。

僕は上手く底網は掴めなかったので、糞取りトレーの上に敷いてある新聞紙にげんこつで立って底網にお腹をつけてバランスをとり、バタバタしながらハードルを乗り越えるように一歩ずつ底網を乗り越えて、豆さん夫婦が差し出すゆで卵を食べに行っていました。

ちょうど一人餌も始まっていて、剥き粟が入った餌入れも置いてあったので、豆さん夫婦は僕の足音(新聞紙の上で足を滑らせるシャカシャカ音)が聞こえたら、覗きに来てくれていたっけ。

 

僕が運よく底網や止まり木にとまれたら大喜びで、「がんばれ!外ではお前の父さん母さんが待っているよ!」と励ましてくれていたけど、この写真を見ると、どうやら僕は「自分は外を飛んでいるスズメさんとは違う世界にいる」ことに気付いていたようですね。

瞳が沈んでいるよ....。

 

こんな暮らしが1か月ほど続いて、僕の鳥カゴにはタオルが敷かれ、僕はスズメらしく床タオルの上を「チュンチュン」跳びはね、僕は正式に豆さん夫婦と養子縁組をし、「『キリン』と呼ばれるスズメ」になりました。

 

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