今の僕の皿巣の上には、茶色の厚手のフリースの座布団が敷いてあります(何回も洗濯してるからペチャンコですけど....)
以前は、木綿の手ぬぐいの敷物でした。
「これは2015年10月の写真です。換羽の最中でボソボソですね。」
小さい時から皿巣の上には白い手ぬぐいが敷かれていたので馴染んでいましたが、手ぬぐいの上はツルツルしていて、爪を立てることができない僕はいつも滑っていました。
それに、手ぬぐいの端がほつれていて、繊維が足に絡まってしまうこともありました。
豆さん夫婦の家は昔ながらの家で、冬はとても寒くて、ストーブをつけても(エアコンでは暖かくならないのでつけていません)室内でも気温が10度くらいしか上がりません。
僕は体温が40度以上あるし、体を寄せて温め合う仲間もいないし、鳥カゴの寒さ対策をどうしようか考えた末、豆さん夫婦は皿巣に暖かい座布団を敷くことにしたみたいです。
それが今も愛用している座布団です。
僕は皿巣が大好きで、1日のほとんどを皿巣の上で過ごしているのですが、ある時突然皿巣が茶色になった時には、しばらく乗ることができませんでした。
鳥カゴの掃除の間、僕は砂箱に潜んでいて、掃除が終わったので皿巣に乗ろうとしたら茶色かったので、びっくりして方向転換して枝に止まろうとバタバタしたのを今でも覚えています。
その時メーさんは「鳥は目がいいとは知っていたけど、本当にわかってるんだ。お気に入りのモノでも色が変わったら警戒して近づかないんだなぁ。」と思ったそうです。
僕は「豆さん夫婦が僕に意地悪をして大好きな皿巣にイタズラしたんだ!」と思っていました。
それから30分くらい、僕はシードを食べたり止まり木に止まったりしてしばらく様子を見て「どうやらいつもの皿巣と同じようだ。」と思ったので、そーっと皿巣に乗ってみました。
メーさんはその様子をジーッと見ていました。
僕は皿巣には乗ったけど、茶色の座布団に足を下ろすことができずに、周りの藁の上を歩いていました。
でも不自由な足なので、座布団の上に足を下ろしちゃったりするんです。
フワッフワでモコモコで、足がくるぶしまで沈みこんで、僕は初めても感触にドギマギしてメーさんの顔をジーッと見上げていました。
メーさんはニッコリして僕を見つめていました。
「どうやらメーさんは僕に意地悪してるんじゃないみたいだ。」と思った僕は、両足で座布団の上に立ってみました。
そしてお腹をつけてみました。
この座布団はただのフリースだけど、僕が腰を下ろしていると僕の体温で暖かくなるので、気持ちいいんです。
手ぬぐいの敷物みたいに足が滑ることもないし、僕の足指にも優しいし、豆さん夫婦も掃除が簡単にできるみたいで、今年は夏になってもフリース座布団で過ごすことになりそうです。