数日前の朝、マーさんの出勤のお見送りで外に出たメーさんは、きれいな声なんだけど奇妙な小鳥のさえずりを聞きました。
僕は家の中で聞いてたんだよ。
小さい声だけど、とても澄み切った声で小鳥らしく4秒くらい「チチュチチチュチチチュチチチ」、1秒くらい間隔があいて、低い声で1秒くらい「ジ ~~~~~~~」、続けて高い声で「チョン!」て言うんだよ。
最後の「ジ ~~~~~~~ チョン」が可愛いでしょ。
地面近くで聞くと、高いところで鳴いている小鳥の声は、近くの建物に反響してどこから聞こえてくるのかわかりにくいものです。
メーさんは声が聞こえる度に「あっちかな?こっちかな?」と目を凝らしたそうです。
4回目のさえずりで、真上の電線に止まって鳴いているツバメさんを見つけたそうです。
確かに「チチュチチチュチチチ......」は、ツバメの父さん母さんが餌を持ってきた時に雛たちが騒いでいる声と、同じようなさえずりだったけど、それに続く「ジ~~~ チョン」は、メーさんは初めて聞いたそうで、感動していました。
ツバメさんは、こうやって鳴きながら、朝の毛づくろいをしていたそうです。
メーさんは子供の時から、動物がコッソリ変なことをしているのをそーっと覗くのが大好きだったらしいです。
この時も、そばを通る人がいても気にせずに、ずーっとツバメさんを眺めていました。
スズメはどこにでもいる当たり前の鳥と思われて、あまり僕たちの声に耳を傾けてくれる人はいないけど、僕たちスズメは鳥の中でもかなり多くのさえずり方ができる鳥だと思うのです。
いつか僕のおしゃべりが豆さん夫婦に通じる時が来たらいいなぁ。