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僕はスズメ、人と暮らしています

足の不自由なスズメ の「キリン」と、初めてスズメと暮らすことになった「豆さん夫婦」の試行錯誤な日々を、スズメの目線で綴っています。

豆さん夫婦の決断、そして養子縁組

豆さん夫婦の話 キリンの健康管理

豆さん夫婦は、なんとかして僕を自然に帰すことができないかと考えて、お医者さんに行って足の指が強くなるように薬をもらったり、栄養のあるものを食べさせてくれたり、大空を飛び回れるように飛行訓練をしてくれたりしていました。

 

僕が鳥カゴに戻れず広い部屋で一泊した日に、お父さんのマーさんは「僕たちを避けて一人で過ごしたくなったってことは、そろそろ自然に戻すときが来たのかな。」と言ったそうです。

でもお母さんのメーさんは「木に止まれない小鳥が自然の中で生きていくのは絶対に無理だわ。」と即答したそうです。

この家に来て1ヶ月半経っていましたが、僕の足は全く変化なく、良くなっていませんでした。

メーさんは、僕には可哀想だけど、僕を家族にすることを決めて、大空を飛ぶための飛行訓練もやめて、庭に来る他の鳥たちの声も姿も見えないところに鳥カゴを置きました。

外を自由に飛び回る鳥さんたちと一緒に遊べないのに、外の鳥さんの姿を見て過ごすのは、もっと可哀想だと考えたようです。

 

野鳥を飼育することは法律で禁止されているので、メーさんは役所に問い合わせてみました。

返答は「スズメを飼育するのは法律違反です。」でしたが、メーさんは「足が不自由で枝に止まることもできないスズメを外に放すなんて....、1日生きられないです!」と僕の現状を話してねばりました。

電話口の返答は「スズメを『飼う』ことは法律違反ですが、自然に返せるようになるまで『保護』することは違法とはいえません。」と言われました。

とても思いやりのある返答にメーさんはそれ以上のことは尋ねず、ニッコリして電話を切りました。

7月10日、僕に「キリン」という名前がついて、豆さん夫婦が正式に保護者になりました。           

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