僕は本当に「日の出から日没まで」メーさんを呼び続けていました。
ソノウがいっぱいになるまで餌を食べさせてくれても、30分もすればお腹がすいてきてソワソワしちゃう。
メーさんは買い物に出かけるのもダッシュで行って、戻ってきたら家中に響く大声で僕が鳴き続けているから、大変だったみたいです。
季節は進んで半袖で歩いている人もいましたが5月の末のある日、少し冷え込んだ夜がありました。
その次の朝、その日も同じようにメーさんは僕のお家の掃除をしてくれたんだけど、お休みだった旦那さんのマーさんと朝食を食べ始めちゃったんです。
僕はお腹がすいてメーさんを呼んでたけど、僕が大声で叫ぶのはいつものことだからって少しの間ほったらかしにされちゃったんだ。
本当に20分くらいの短い時間.....
メーさんは僕の声が小さくてかすれていることに気づいて、吹っ飛んできてくれたよ。
ダンボールのふたが開いて僕はメーさんの顔を見上げて叫ぼうとしたけど、口がパクパクするだけで声は出なかった。
メーさんは僕を抱き上げて、僕の体がいつもよりも冷たいことにビックリしたみたいです。
両手で包んで庭の陽だまりに連れて行ってくれました。
ポカポカのお日さんが気持ちよくて、1分ぐらいで僕は動けるようになりました。
日頃から40度くらい体温がある僕にとって、寒さは大敵なんです。
メーさんがすぐに温めてくれて、僕はまた命拾いしました。
そんなことがあってから、メーさんは今までにも増して僕の面倒を見てくれるようになりました。